事業再構築補助金(一次公募)の支援を終えての所感①
事業再構築補助金の1回目の申請が締め切られました
支援を終えての感想
今年度の目玉補助金、事業再構築補助金の第一次応募が5/7をもって締め切られました。本当は4/30締め切りの予定だったのですが、4/30に申請が殺到し事務局側のサーバーがダウンしてしまったため、急遽延長されました。
今回私が支援したのは個人事業主の方だったのですが、終わった時には結構二人ともクタクタでしたね😅締切り前日の4/29は祝日にもかかわらず事務所まで来ていただき、夜遅くまで事業計画書のブラッシュアップを繰り返していました。
採択されればよいのですが、こればかりは何とも言えないですね。事業計画書の審査基準に「我が国の経済を牽引するような事業か?」とか「グローバル市場でトップの地位を築ける潜在性はあるか?」とか”個人事業主には荷が重いわ!!”(申請者には失礼ですが)と思える内容のものもありましたので・・。申請金額が高額な場合、小規模な事業者には不利かな?という印象は受けました。
この補助金には「特別枠」(小規模事業者限定。最大1,500万円まで補助)と「通常枠」(最大6,000万円まで補助)があるのですが、今回支援した方は特別枠に申し込む資格はあったのですが、申請金額が大きかったので通常枠で申請しました。通常枠だと従業員が数百人いるような企業との競争になってしまうんですよね。そうなると上述した審査基準において、小規模事業者はどうしても不利になるのかな?と感じました。
補助金と助成金との違いとは
今回支援した方だけではなく、この補助金についてちょくちょくお問い合わせを頂いているのですが、補助金と助成金・給付金を同じに考えていらっしゃる方が多いように感じました。助成金や給付金は要件を満たしていれば必ず貰えますが、補助金は要件を満たしていても普通に落とされます!!しかも事業計画書の作成で大変な思いをしなければいけないのにです。
この補助金は基本的にコロナで経営が苦しい方が対象ですが「今は苦しいけど補助金貰って事業拡大できるから大丈夫!」などと安易に考えないようにしてください。不採択になった場合の事業再建プランも考えておくようにしてください。
申請したら終わりじゃない⁉不採択に備えて次回への準備を
第1回の応募は終了しましたが、あと4回程度の公募が予定されており2次公募は5/12ころからスタートする予定です。第1回の採択結果は6月中旬に発表される予定ですから、不採択になっても第2回の応募に間に合う可能性があります。
今回の支援は初回だったので申請者様の意向を最大限尊重した事業計画書を一緒に作成しましたが「審査員の印象良くないかも?」という部分もあったので、2次公募向けの妥協案を結果発表までに考えておくようにお願いしてあります。
結果発表から2次公募の申請期限まではかなりタイトなスケジュールが予想されるので、今のうちから2次公募の準備を始めてください。
特に時間が無くて今回の事業計画書は検証が不十分だったと感じていらっしゃる方は、引き続き事業計画書をブラッシュアップすることをお勧めします。
お勧めの認定支援機関は?
今回の補助金は「認定経営革新等支援機関と一緒に事業計画書を作成すること」が必要で、認定支援機関に確認書を書いてもらわないと申請できません。事業者様にとって最も身近な支援機関は税理士だと思いますが、果たして顧問税理士に支援を依頼しても大丈夫でしょうか?
来週はこの認定支援機関についてご説明します。