総額(税込み)表示が4月から義務付けられます。
いよいよ令和3年4月から総額表示が完全に義務付けられます。
総額表示とは値札やPOPの金額表示を消費税込みで表示することです。
実は平成16年から実施されていたのですが、事業者の負担が考慮されて特例的に税抜金額でも良いことになっていました。
例えば税抜100円の商品があったとしたら、実際に支払うのは110円でも(軽減税率は考慮していません)
100円(税抜)
こんな表示で良かったわけです。
ですが4月からはこの表示はNGです。
では具体的にどのような表示方法に変わるのでしょうか。
Okな表示方法
・110円
・110円(税込)
・110円(うち税10円)
・110円(税抜価格100円)
・110円(税抜価格100円、税10円)
・100円(税込価格110円)←ただし、あからさまに100円を強調している場合はNG
NGな表示方法
・100円(税抜)
・100円(本体価格)
・100円+税
ただし、総額表示義務は事業者が消費者に商品・サービスを販売・提供する場合を対象としており、事業者間の取引については、その対象から除かれています。
なお、総額表示義務は事業者が”不特定多数の消費者”に”あらかじめ”行う価格表示(POP、メニュー表、チラシ、WEBサイトなど)が対象で、領収書、請求書、見積書等のように、あらかじめ価格を表示するものでない場合や特定の者に交付するものは対象外です。
ちなみに「100円ショップ」はお店の名称に該当するのでOKです(もちろん店内の金額表示は110円です)。
消費者は総額表示を望んでいる
税抜から税込に表示を変更することよって、”値上げ”と受け取られ客離れにつながるのではないか?と心配される方もいると思います。
ただ、消費者は税込表示を望んでいるというデータがあります。
令和3年2月物価モニター調査結果(速報)
今まで税抜で表示していた事業者は100円(税込価格110円)の表示方法が無難な気がしますが、「まぎらわしい!」というクレームに発展するかもしれないですね。
また、客離れを心配して安易に税込金額を今までの税抜金額に合わせることは絶対に避けるべきです。
例 100円(税抜)→100円(税込)
全品ほぼ10%オフになってしまいますからね。商品や期間を限定するならアリかもですが。
4月まで残り1ヶ月を切りましたので、消費者向けのご商売をされている方でまだ総額表示になっていない方は、お早めに対応をしてください。
店頭だけでなく、自社サイトや広告を掲載している媒体のチェックもお忘れなく。