TEL:082-207-4107 お問合せ
相談無料 広電銀山町電停から徒歩2分
平日9時~18時
(土日も対応可)
ブログ Blog

スタートしています!新NISA

税務

NISA制度の改正

令和6年になり、新しいNISAがスタートしています。もともとNISA制度はありましたが、令和5年度税制改正によって大幅に拡充されることになりました。この改正が行われた背景には、日本人の強い貯蓄志向があります。私は元々NISA口座を開設していましたが、新NISAがスタートしたので先日妻に「自分のNISA口座作りなよ?」と勧めたところ「え!?嫌だ!!怖い!!」という言葉が返ってきました(笑)。同じような感覚を持っていらっしゃる方が多いのかもしれませんね。そこで国としては国民の金融資産を貯蓄⇒投資へ向けさせ、積極的に資産を増やしてほしいということでこの度の改正となりました(年金だけでは老後資金が全然足りないから、自己責任で資産増やしてねと言われているような気もしますが・・)。

NISA制度のおさらい

もうNISAについてはかなり周知されているとは思いますが、NISAについて簡単におさらいしておくと、株式を売って儲かった場合や配当を受け取った場合には、基本的に所得税・住民税合わせて20%が課税されます(以下復興税は省略します)。それがNISA口座で買った株式等は売っても配当をもらっても税金はかかりません(非課税)

新旧NISAの比較

呼称の変更

旧NISAには「つみたてNISA」と「一般NISA」の2種類がありました。つみたてNISAは購入できる商品が金融庁の認定を受けたリスクが低い投資信託に限られており、一般NISAはその他の上場株式や投資信託も購入することができました。それがつみたてNISA⇒「つみたて投資枠」、一般NISA⇒「成長投資枠」という名称に変更になりました。

非課税保有期間

旧NISAには非課税となる期間が設けられていましたが(つみたて20年、一般5年)、新NISAでは無期限になりました。
例えば、一般NISAで購入した株が値下がりしたまま5年経ってしまったとします。その株が5年経過後にやっと値上がりしたので売却した場合、せっかくNISA口座で購入したのに20%の税金がかかっていました。その期間制限が無くなり使いやすくなりました。

年間非課税投資枠

旧NISAでは年間の投資額の上限はつみたてが40万円、一般が120万円でしたが、新NISAではつみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円と年間投資額の上限が大幅にアップしました。

非課税保有限度額

旧NISAではつみたてと一般は選択制であったため、投資総額の上限は積立の人は800万円(40万円×20年)、一般の人は600万円(120万円×5年)でした。新NISAはつみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能になったので、投資総額の上限は合わせて1,800万円(成長投資枠の上限は1,200万円)になりました。

相続税対策との相乗効果も?

相続税対策のため、贈与税の非課税枠を利用し、祖父母や親から孫や子へ毎年110万円贈与している方もいらっしゃると思います。新NISAでは投資上限がアップしたので、その贈与したお金を投資資金に活用し節税プラス運用で資産の増加を図るという考え方もあるかと思います。
また、贈与をやってこなかった方から「若いうちからお金をたくさんあげたら、無駄使いするから」という理由をよく聞きます。確かにその考え方も納得ですが、「このお金で投資の勉強してみたら?」とNISA口座の開設を勧めてもよいかもしれません。ただし、投資可能年齢は18歳以上です。

——————————————————————————————————————————————– 本記事の内容は掲載日時点の税制、情報などに基づいており、その後の税制改正などにより、取扱いが変わることがありますので、ご注意ください。 ——————————————————————————————————————————————–