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自社の‟強み”って何だろう?VRIO分析で自己分析してみましょう

経営コンサル

競争に打ち勝つために

事業において成功を収めるには競争優位性が重要です。この競争優位性とは以前SWOT分析で紹介した強み(経営に迷ったら基本に返ってSWOT分析 | 菅田税理士事務所 (hsad.jp))と言い換えてもいいでしょう。今回はこの強みとなり得る自社の経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)の分析方法であるVRIO分析を紹介します。

VRIO分析

VRIO分析とは以下の4要件の頭文字を繋げたものです。この4要件を満たした経営資源は自社の強みとなり他社との競争に打ち勝つ原動力になるでしょう。

資源の価値(Value)

その経営資源があればチャンスを逃さず、ピンチにもうまく対応できる。

資源の希少性(Rarity)

競合他社はその経営資源をもっていない。

資源の模倣困難性(Inimitability)

他社がその経営資源を獲得することや開発することが困難である。

また模倣困難性が生じる要因には以下の4つがあります。これのどれかを満たしていればその経営資源は模倣困難性があるといえます。

独自の歴史的条件

この経営資源が形成された過程が自社の歴史と密接に関係している。

因果関係の不明性

経営資源のどの部分が優位性の源泉になっているか不明である。

社会的複雑性

その経営資源は非物理的なものなのでマネできない。

特許

特許を取得している経営資源である。

組織(Organizations)

経営資源の潜在能力を十分に引き出し、活用するような組織である。

まとめ

上記を要約すると、保有している経営資源に価値があっても希少でなければ他社と同等でしかありません。希少であれば、少なくとも優位性は得られますが、模倣が容易であれば、その優位性はすぐに失われてしまいます。模倣が困難であればその優位性は持続しますが、その経営資源をうまく活用する組織がなければ宝の持ち腐れになってしまいます。したがってこの4つの要件をすべて満たした経営資源は、持続的な競争優位性の源泉となる可能性が高いということです。

もし今は自社の強みだと思っていることも、上記の4要件を満たしていなければいつか強みではなくなるかもしれないので、このVRIO分析を試してみてください。また、創業されたばかりで強みと呼べるものが無いという方はこの4要件を満たす経営資源を育てることを念頭において事業を行ってください。そうしなければ価格競争に巻き込まれ「忙しいばかりで全然利益が残らない!!」なんてことになるかもしれません。